記憶の整理

大学の講義やコース、オーストラリアでの生活に関するブログ

【大学】Mid semester break を迎えて

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  学部二年生が始まって早1か月(と少し)、6週間の授業週を終え、ついに、Mid semester break (中間休み)に突入しました。今学期から第二学年が始まり、二年生のコース(2000番台のコース)をとるようになりました。去年1000番台の授業しか履修していなかった事もあり、難易度の上昇を強く感じています。今学期取っている授業は以下の通りになります。

  • ECON2070
  • ECON2410
  • PSYC2010
  • PSYC2050

去年スペイン語等のElective を取りすぎたこともあり、来学期も含め今年はほぼ全て専攻に関係するコースになりそうです。

  去年の一学期目は引っ越しもあり、休みを休みらしく過ごせなかったこともあり、今年こそはそれなりに有意義な休みを送りたいと思います。GCで開催されるCommonwealth Gamesの影響で今年は例年より一週間長い二週間の休みがあるため、迫る課題もありますが、旅行に行ってみようと思います。

それでは一学期前半を振り返りたいと思います。

 

 

ECON2070:Introduction to Strategic Thinking

このコースでは主にゲーム理論を経済学の視点から学びます。Dominant Strategyとかナッシュ均衡とかの用語が有名な理論です。

授業では微分積分をそれなりに使って、数学的に説明が行われますが、話を聞く限り、テストではそこまで数学的に難しい計算は出題されず、基礎的な部分が理解できているかを問われるそうです。(そのため、2000番台にかかわらず成績を取りやすい授業)

6週目まででは、そこまで難しい内容は一切なく、簡単な微分さえ分かっていれば授業で内容が分からなくなることはないと思います。

教授はオーストラリアンアクセントがそこそこ強いですが、学生に散見されるレベルの強さではないので、聞き取りに関しては問題ありません。TOEFL等のテストで聞くものと大差ないと思います。

 

ECON2410:Econmics of Business Strategy

先学期履修したミクロ経済学でもイタリア出身の教授のアクセントにかなり苦労したが、今思えば、このコースの教授に比べたらあれはナチュラルな英語と何ら大差なかった。このコースで言えるのは教授のクセが強い。ラテン語系の発音が全く抜けておらず、たまに聞き取れない単語がある。また単にアクセントだけでなく、スライドのクセも凄い。なぜゴシック体のようなフォントを使うのか、なぜスライドが文字で埋め尽くされているのか、など疑問は絶えない。

こういった特徴的な教授に教わっていることもあり、最初の数週間は授業の予習復習が非常にやりずらく、殴ってやろうかと思うくらいストレスが溜まってしまうほどでした。

ただ、授業内容は非常に興味深く、企業をどういった場合にどの程度の大きさに保つべきか、市場をどのように定義して、戦略を建てるか、など経済学というよりは経営学要素が非常に強いコースだと思います。ただ、実際のケーススタディというよりは、現実にそぐわない前提だらけの理論を中心に勉強しているので、経済学という括りは間違っていないとも言えます。

 

PSYC2010:Psychological Research Methodology

PSYC1040に続く心理学専攻用の統計学のコースであり、統計学の中で心理学で使われているものを中心に学ぶコースです。心理学用ということもあり、数学的というよりは、実用面を強く押し出した(数式というより、その操作から得られる結果を重視する)コースになっています。

今までのコースではZ-statisticsやT-statisticsなどの基本的な先学期の復習に始まり、休み前にANOVAの序論まで終わりました。

論文を書くわけではないので、自分が心理学の中で習った統計を使うことはしばらくなさそうですが、論文を読む時に単に結果だけを見るのではなく、実験の経過や中身、判断材料を理解できる、という意味で非常に有意義です(艦〇れでレシピの有用性をデータベースのデータから比べるなどもできる笑)。

心理学専攻の必修コースとなっているため、取らざるを得ないコースですが、統計は現実世界への応用が非常にしやすいので、どの大学、どの専攻であろうとも序論程度でしたら取って損はないと思います。

 

PSYC2050:Learning & Cognition

認知心理学のみを扱う、序論の次に当たるコースで、一年次に履修したPSYC1020の前半部で扱った部分をさらに深く集中的に扱います。(後半の神経科学は来学期にでも取ろうと思います)

用語の理解と暗記が若干大変で、ペーパーの提出などの課題も多いですが、授業内容は今学期取っている四つの授業の中で断トツの面白さで、非常にやりがいがあります。

認知心理学の研究対象は倫理的問題もあり、人間というよりは、動物が中心です(実際、黎明期は実験の倫理が欠如していたために研究者がクビになったりしている)。

パブロフの犬で有名なClassical Conditioning やOperant Conditioning の理論的説明や応用(動物への技の仕込み方)が今学期前半部のハイライトになります。学期後半にはAttention やIntelligence 等の面白そうな内容が控えているので楽しみですが、課題の提出期限が迫るという意味ではあと一か月くらい休みが続いてほしいものです。

 

  4/4からアデレードに旅行に行きます。オーストラリアに来て以来、シドニーメルボルンにはいきましたが、滞在時間がそれぞれ五時間、三十時間と、まともな旅行を楽しめておらず、今回が初めての「旅行」になります。課題のことは忘れてワイナリー巡りなどを楽しみ、帰宅してから勉強を始めようと思います。

  今まで、メルボルンの復路、シドニーの往路と二度飛行機に乗り遅れているので、今回は国内線ですが、しっかり1-2時間前には空港に到着し、乗り遅れることが絶対にないようにしようと思います笑。