【進学】ファウンデーションを飛ばしてオーストラリアの学部に留学する方法
交換留学でオーストラリアというのは、日本の大学生にとってかなりメジャーな行先の一つだと思います。高校留学でも距離・コスト的にそれなりの財力を持った家庭に生まれた方であれば選択肢の一つに入っていたのではないのでしょうか?
しかし、こと大学進学(正規留学)においてオーストラリアというのはそこまで多くの人が検討している対象ではないと思います。
大学ランキング、学費、滞在費、生活、、、どれをとっても中途半端に高く、そして低いため、オーストラリアを真剣に対象に入れることは難しいことのように感じます。
勉学に突き進みたい人であれば、アメリカが第一希望になるでしょうし、学費に不安がある人はヨーロッパないしそもそも海外留学を考えないでしょう(最近は奨学金も充実してきているので、ここら辺の問題は徐々に解決しつつあるように感じます)。都市にも寄りますが滞在費は非常に高く、当たりはずれの激しいシェアハウスでは海外のドラマのような楽しい共同生活・寮生活が送れる可能性はそこまで高くはないと思います(偏見w)。
そんなオーストラリアの大学には(あまり)他の国にはないメリットが存在します。
- 大学を最短3年で卒業できること
- 学部研究課程であるHonoursに進むと大学院の課程を一年短くできること
この2点です。
しかし、この時間的なメリットを相殺してしまう制度があります。ファウンデーション問題です。
ファウンデーションコースは俗にいう大学準備コースで、日本の普通高校に通う学生は基本的にこのコースで一年間学習したのち、学部の一年次に入学します。
建前としては、カリキュラムが違うため、大学入学の準備ができていない、というのが理由になっています。しかしながら、私個人の感覚としては、日本の高校生の実力はファウンデーションに行かなくても何ら問題ないと思います。
実際、私もファウンデーションコースに通わず、直接学部に進学しましたが、かなり優秀な成績(GPA6.77/7)を収めていると思います。
そこで今回は私が利用したファウンデーションを飛ばす方法を紹介したいと思います。
大学の入学基準を調べる
これに関しては、グーグルで「大学名+ international student booklet」みたいな感じで検索すればそれぞれの大学が説明会で配っているような冊子のPDFが見つかると思います。
UQの冊子の場合68頁に各国の標準化テスト(センター試験的なテストなど)のスコアの必要条件が書いてあります。
minimum entry score って項目になっています。(他の大学も似たような名前の項目になっていると思います。)
Bachelor of ArtsのSAT(-2016)は1500、みたいな感じです。
そして、日本人(=非英語母語話者)はこれに加え、英語力の基準の確認も必要になります。
これは「大学名+english proficiency」みたいな感じで検索すれば出てきます。UQに関しては先ほどの冊子に載っていました。(昔は別の簡素なPDFがあった)
オーストラリアの大学では基本的にIELTSが基準で表記されているので、TOEFLのスコアを持っている場合は各大学で定められている基準を参考にして変換して見てください。
基準となるテストを受ける
残念なことに、日本のテスト、つまりセンター試験を彼らは受け付けてはいません。よって、現状、学力証明の為に、外国のテストを受ける必要があります。
先ほど上でも挙げたSATが日本では受けやすいテストの一つではないかと思います。
学位にも寄りますが、センターで8割前後をとれる学力と相応の英語力があればそれほど難しいものではないと思います。
個人的にはここにセンター試験のスコアも乗るようになれば、、、とは思います。
また、英語力に関しては、学力試験とは別に受ける必要があります。日本で受けるのであればTOEFLないしIELTSが一般的と思います。
アメリカの一流大学と比べれば基準はかなり低いので、SATでそれなりのスコアが取れる方でしたらそれほど問題ないとは思います。
大学に確認する
これは正直最初にしたほうがいいと思います笑
上の説明は少なくとも私が利用した当時(2015年)、裏技に近い類のものでした。よって大学が必ずしも受け入れてくれるとは限りません。
実際、G8の学校複数(USYD、UQ、UMEL)に確認しましたが、この裏技を受け入れてくれる大学はシドニー大学、そしてわれらがUQの2校のみでした。(ただ、モナッシュも受け入れをする、みたいな話を小耳にはさんだので今は変わっている可能性がある)
確認の方法はいくつかありますが、確実なのは、希望する大学が来ているか確認して、オーストラリア大使館主催のオーストラリア留学フェアにいく、ことだと思います。
次点で各留学エージェントにして通して確認すること、だと思います。有名どころとしては自分も利用しているオーストラリア留学センターがありますが、オーストラリアの大学はそれぞれが公認のエージェントを複数持っているので、「大学名+international agent」みたいな感じで検索してみて、自分にあったエージェントを探すといいと思います。
ここまで、学部に直接入学する方法を書いてきましたが、これはファウンデーションコースに行くことを無駄だとか、意味がないと言っているわけではありません。
自分自身ファウンデーションに行ってないので何とも言えませんが、ファウンデーションに通う事にもメリットはあります。生活に順応しやすい(徐々にならせる、友人を作りやすい、など)、場合によっては奨学金を受けられる(UQのファウンデーションでは優秀な学生に学部教育での学費が最大半分支給される、らしい)、などです。
今回紹介した方法を皆さんが自分の取りたい道を選べるよう選択肢の一つとして考えていただけると幸いです。
P.S. 我らがクイーンズランドの大学に進学する大学生を対象とした奨学金がトビタテで組まれているようです(参照)。クイーンズランドの大学(UQなど)に進学したいと考えている方は、是非申し込んでみてください。